光殺菌システム(PDT治療)について
25歳以上の約80%の人が歯周病といわれています。歯周病は歯茎や骨に大きなダメージを与えるため、進行すると歯が抜けおちてしまいます。人の口の中には約500種類以上の細菌が生息しています。その中の数種類の菌が歯周病を引き起こし炎症が起こり始めます。従来、歯周病菌に対する処置法は抗生物質の投与が一般的でした。しかし、抗生物質は細菌に対し非常に有効ですが、長期間使用により耐性菌が産生され、あまり効かなくなってしまうのです。
- バイオジェルと呼ばれる染色液で歯周病菌を染めます。このバイオジェルは光感受性物質と言い、光を吸収すると化学反応が起こり活性酸素を大量に発生させる事ができます。この生体に安全な活性酸素(一重項酸素)は細菌を殺す特徴があります。
PDT治療の流れ
当院ではPDT治療に「ペリオウェイブ」システムを使用しています。ペリオウェイブは人体に安全で、熱による侵襲も無く痛みを伴いません。
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①バイオジェルを歯周ポケットに注入
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②無熱レーザーを1分間照射
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③死滅した菌を洗浄
PDT治療の応用
自分の歯と同じようにインプラントも歯周病菌は発生してしまいます。せっかく埋めたインプラントもメインテナンスを怠ると周りの骨が溶けてしまうことがあります。一生使い続けるため定期的にPDT治療によるクリーニングをおすすめします。
矯正治療でワイヤーを装着中は、ブラッシングが行き届きにくくなり歯周炎等の症状がでることがあります。
定期的なPDT治療で衛生的な口腔内環境を保つ事ができます。